この記事は、2023年4月23日に情報を更新しました。
オリックス・バファローズ所属の山下舜平大(やました しゅんぺいた)選手。
高卒3年目の投手ながら、そのポテンシャルの高さは折り紙つきで、世界の二刀流・大谷翔平選手にも匹敵すると言われている逸材です。
次世代のスター候補の1人ですね。
そこで今回は山下舜平大選手の凄さは何なのか、球種や大谷2世と呼ばれる理由に迫っていきたいと思います。
山下舜平大の球種は何?
山下舜平大が操っている球種は3種類になります。
現代野球において、この球種の数は非常に少ないと思います。
高校球児ですら5種類くらい操るのが普通です。
そんな中、3球種でプロの一流バッターと対峙している山下舜平大の凄さを紹介していきます。
ストレート
まずは、山下舜平大選手が一番自信のある球種・ストレートです。
自己最速は158kmで、身長190cmから投げ下ろすため、マウンドの傾斜と相まって非常に角度のあるボールになります。
かつてタイガースやオリックスで活躍した能見篤史さんは、このようにストレートの凄さを語っています。
僕、キャッチボール一緒にしたことあるんですよ。まだファームのころに。
スポニチ
あのね、とんでもないですよ。
ズシッ!ってくるような重さなんですよ。
怖いんですよ、受けてて。
遠くなんですけど、20、30メートルとかぐらいまでなんですけど、それでもやっぱり怖いんですよ。
何とか平然と捕るんですけど。
スピード以上にその球質を絶賛されていますね♬
プロ一流バッターだといくら球速が早くても、目がそのスピードに慣れると打ち返します。
プロで通用するには球速だけでなく、ボールの回転数や球質などのプラスαの部分が必要なので、山下舜平大選手はその力を持っていることになりますね。
カーブ
2つ目の球種がカーブです。
あまりカーブを頻繁に投げる投手はいませんが、配球を組み立てる上では非常に有効なボールで、現在日本プロ野球界最高の投手の一人・山本由伸選手が効果的に投げていますね。
だいたいカーブの平均球速が110km〜120kmなので、ストレートとの球速差は30km以上あります。
160km近いストレートを見た後にこのカーブを投げられると、プロの一流バッターでもなかなか打ち返すことは難しいはずです。
さらにコントールの精度を上げていけば、山下舜平大選手の思い通りの配球ができるのではないでしょうか♬
フォーク
最後は、フォークボールです。
これは、かつてトルネード投法でメジャーリーガーと戦った野茂英雄さんから2023年のキャンプで直々に指導を受けています。

日米通算201勝右腕の野茂英雄氏(54=パドレス・アドバイザー)からフォークの投げ方を教わり、小田に対して2球試投。
日刊スポーツ
球種を伝えてからの投球でともに見逃しだったが、2球目については周囲から「ナイスボール」と声もかかり、山下も「かなりしっくりきています」と好感触を得た。
山下舜平大選手はストレート自体の平均球速が早いので、必然的にフォークボールの球速も早くなります。
バッターからするとストレートと同じ軌道で打つ瞬間にベース上でストンっと落ちると、ボールを捉えることは非常に難しくなるはずです。
ストレートを見せ球で、最後のウイニングショットはフォークという配球が成立するので、完全に自分のものにできればお大きな武器になるでしょう♬
山下舜平大が大谷2世と呼ばれる理由と共通点
体格
まず、山下舜平大選手は大谷翔平選手と体格が非常に似ています。
サイズ感だけで言うとほぼ大谷翔平選手と同じで、メジャーリーガーと並んでも遜色ない体格をしています。
野球の技術は練習をすれば上達しますが、体格だけはある程度持って生まれた才能や遺伝の部分で決まってしまうので、その点では山下舜平大選手は非常に恵まれた体格をしていますよね♬
この体格があるからこそ、先ほど紹介したボールを操ることができるんだと思います。
球団からの英才教育
大谷翔平選手は高校卒業後に、当時の日本ハムファイターズだった栗山英樹監督に二刀流を勧められ、現在の活躍があります。
入団当初から二刀流で活躍するための英才教育を受けていました。

その点では山下舜平大選手も同じで、プロ1年目と2年目は体づくりに専念しています。
山下についてはその育成法が球団内で「プログラム化されてて」といい。
スポニチ
「入ってきた時から無理させない、ケガさせない、体もできていないので段階的に順序を追ってって何年後かにちゃんと」とオリックスで投手コーチ兼任でもあった能見氏は説明。
プログラムの内容は明かされていませんが、これだけ手厚くサポートを受けているということは、球団から大きな期待を寄せられている証拠でもあると思います。
大谷翔平への憧れ
先ほど、山下舜平大選手と大谷翔平選手との体格が似ていることを紹介しましたが、それにはこんな秘密がありました。
脂肪が落ちて体重が増えたので筋肉量が増えたのかな、と。
スポーツ報知
大谷さんを目指しています。あれぐらい大きくなれば。

山下舜平大選手の目標としているボディーは、大谷翔平選手だったんですね♬
確かに下半身からお尻周りの厚みなどは、後ろ姿だけ見ると見間違えるほど似ています。
しかも、自分で食事の栄養学など勉強したようなので、その意識の高さは20歳とは思えません。
山下舜平大の評価
これだけのポテンシャルを発揮しているので、山下舜平大選手の評価は非常に高いです。
2023年3月31日に開幕したプロ野球ですが、山下舜平大選手は開幕投手に抜擢され、勝ち星はつかなかったものの好投、その投球をみた解説者からは賞賛の声が上がっています。
昨季まで西武監督を務めた辻発彦さんは、このように語っていました。
マウンドさばきとか見てると、そんなに緊張したとかも感じないし、堂々としているんですよ。
スポニチ
真っすぐは腕の振りはそんなに力強くはないんですけど、球が来る。
もう平均155キロは出ますからね。
それと意外とカーブのコントロールがいいし、フォークがまたいいんで。
本当に末恐ろしいというか、間違いなくエースになるようなピッチャーだと思います。
また、球界を代表する名キャッチャー・谷繁元信さんも絶賛しています。
球種が3種類しかないことや球数であったり課題はありますが、今日のようなピッチングができれば二桁は勝てると思います。
BASEBALL KING
この登板が1軍初登板でしたがその1日だけでこの評価なので、これからどんな投手になっていくのか非常に楽しみですよね♬
2026年WBC大会ではエース格!?
2023年3月に行われたWBC大会では、3大会振りに日本チームは世界一を奪還しました。
まだ早いかもしれませんが、次回は2026年に行われます。
その2026年大会では、山下舜平大選手が代表チームのエース格として活躍している可能性が十分にあります。
実際、2023年大会では中日ドラゴンズンの髙橋宏斗選手が20歳で代表デビューを果たしていました。

野球解説者の里崎智也さんも、期待を寄せています。
3年後のWBC、ひょっとしたら主戦で投げている可能性も十分考えられる。
ABEMA TIMES
ポテンシャルがある。
もちろん熾烈な代表争いがあるとは思いますが、大きな怪我なく順調にステップアップできれば、間違いなく候補の一人として名前が上がってくるはずです。
2023年4月11日の楽天ゴールデンイーグル戦に登板、プロ登板2試合目で見事初勝利を挙げました。
前回登板と同じように打者1人1人、1球1球、勝負していこうと思ってマウンドに上がりました。
日刊スポーツ
四死球や球数が多くなってしまいましたが、直球やカーブでカウントを取れていましたし、ここという場面ではしっかりとフォークが決まったところはよかったと思います。
圧巻の投球で楽天打線を翻弄しており、今年のブレイク選手候補の一人であることは間違いなさそうですね♫
初勝利したばかりですが、JAPANのユニフォームを着た山下舜平大選手が見れる日を楽しみです。
まとめ
山下舜平大の球種・凄さについての紹介でした。
どんどん有望な若手選手が出てきますね。
能力の高さだけでなく、マウンド上での立ち居振る舞いなども大物になる雰囲気があります。
ホント怪我だけはしないように、活躍して欲しいなと思います♬
