この記事は、2023年4月26日に情報を更新しています。
高卒4年目で、東京読売ジャイアンツ先発陣の1人として活躍をしている、戸郷翔征選手。
身長187cmで手足が長く、それでいて少しスリークォーター気味の変則フォームからは放たれるボールは非常に威力があります。
また、マウンド上では表情を変えることなく落ち着いており、若いながらもマウンド度胸は抜群です。
今回はそんなジャイアンツのエースとして覚醒しつつある戸郷翔征選手の中学・高校の経歴、凄さや選手としての特徴をまとめました。
現在、ジャイアンツの絶対的エースである菅野選手も驚愕した、遠投力についても動画付きで紹介していますので、最後までご覧になってください!
戸郷翔征の中学・高校の経歴と成績
生い立ちから中学
戸郷翔征選手は、小学校1年生の時に地元のクラブチームに所属して野球を始めました。
プロ野球選手の多くが小学校1年生か2年生の時に野球を始めていますね。
中学では地元の公立中学に進学し、そこの軟式野球部に所属しています。
中学1年生の時は捕手で、2年生から本格的に投手としてプレーをするようになりました。
1年間だけですが捕手をやっていたということは、この頃から肩が強かったと想像できますね。
楽天ゴールデンイーグルスに所属している田中将大選手も、もともと捕手出身で投手のコンバートされています。
中学では軟式野球部の所属していた戸郷選手ですが、他県の強豪校からスカウトがあったようです。
しかし、『地元のチームで甲子園に出て、親孝行したい。そして県外の強豪校を破る投手になる』と自身の信念を貫き通し、宮崎県の聖心ウルスラ学園高等学校に進学しています。

地元愛と家族愛に溢れた良いエピソードですよね。
プロになる選手はもちろん実力面でもすごいのですが、こういった心の面での強さも持っているのが特徴だと思います。
『自分の考えや信念を貫き通す』言うのは簡単ですが、行動に移すのは難しいですね。
高校・甲子園の出場は?
聖心ウルスラ学園高等学校に進学してからは、1年生の秋にベンチ入りを果たしています。
そしてエースナンバーを背負い、高校2年生の夏に、甲子園の選手権大会に出場、初戦を完投勝利で飾るも、2回戦で敗れ、甲子園を去ります。
3年生の夏も、2年連続の甲子園出場を目指しましたが、県大会の準々決勝で敗れ、甲子園出場は叶いませんでした。
しかし、その年の8月に行われたアジア選手権大会の高校日本代表との走行試合で宮崎県代表としてピッチングを披露しています。
そこでのピッチングが戸郷選手の運命を大きく変えた言っても過言ではありません。
その試合で、2番手として登板、5回1/3で9奪三振で好投。
その年の高校日本代表には藤原恭大選手(大阪桐蔭→ロッテ)、根尾昂選手(大阪桐蔭→中日)、小園海斗選手(報徳学園→広島)といった甲子園のスターがいましたが、戸郷選手は臆することなく立ち向かい、彼らを打ち取っています。
野球評論家の話では、甲子園のスター選手を戸郷選手が子供扱いしていたと表現するほど、圧倒的なピッチングだったそうです。
甲子園に出場できなかった悔しさと同世代には絶対に負けたくないという、気持ちの強さがこういう結果に結びついたと思います。
戸郷翔征の凄さ
大エース・菅野選手も驚き!?『お金が取れるキャッチボール』
試合前にグランドで投手陣や野手陣が遠投をしている光景をよく目にしますが、その遠投一つですごいなと思わせるのが、一流ピッチャーの遠投だと思います。
重力に逆らうかのように、ボールがおじきせず、真っ直ぐ伸びて相手のグラブにボールがおさまります。
戸郷選手は高校1年生の時点で、遠投117mを記録している強肩です。
その凄さは、動画を観てもらうとよく分かると思いますが、ほぼノーステップで100mほど遠投しています。
その力感でなんでそこまで投げれるのと不思議に思うくらい、軽く投げている印象です。
100%の力で投げたら一体何m投げれるのか!?
そんな夢が膨らむ動画です♫
年俸推移
年 | 年俸(推定) |
2022年 | 4000万円 |
2021年 | 2600万円 |
2020年 | 650万円 |
2019年 | 500万円 |
4年でほぼ4倍に年俸が上がっています。
年俸が全てではないと思いますが、やはり上がっていくとモチベーションは上がるはずです。
大台の1億円はいつになるのか、楽しみですね♪
戸郷翔征の基本情報
〜基本情報〜
名前:戸郷翔征(とごうしょうせい)
生年月日:2000年4月4日
身長・体重:187cm・80kg
出身地:宮崎県都城市
出身高校:聖心ウルスラ学園高等学校
所属:東京読売ジャイアンツ
〜選手情報〜
投球・打席:右投・右打
ポジション:投手(ピッチャー)
プロ入り:2018年ドラフト読売ジャイアンツ6位指名
1軍初出場:2019年9月21日
タイトル:新人特別賞(2020年)
プロ1年目の2019年は、2軍で11試合に登板して4勝1敗の防御率3.00の成績残しています。
シーズン終盤の9月21日に1軍初登板、リーグ優勝のかかった大一番でのデビューという異例の登板でした。結果は勝ち負けつかず、翌週の27日に5回からの途中登板で4回無失点の好投で、プロ初勝利をあげています。

2020年シーズンは、練習試合から結果を残し1軍開幕ローテーション入り、そして開幕3連勝と活躍しました。
終盤は疲労の影響か調子を落とし、最終成績は9勝6敗、防御率2.76でした。
2021年シーズンも前半戦で8勝をあげるなど順調に勝ち星を伸ばすが、後半に大失速、最終的に二桁勝利には届かず悔しいシーズンになりました。
選手としての特徴
※筆者独自のバロメーターです。公式の評価ではありません。
スリークォーターの投球フォームから、MAX154kmのストレートが最大の持ち味。
身長も高く手足が長いため、右バッターからするとかなり打ちにくい印象を受けるピッチャーです。
また、独学で身に付けた、スライダー・チェンジアップ・スプリット・カーブ・カットボール・フォークボールと変化球の球種は多彩。
スライダーは縦と横に変化、フォークボールは真っ直ぐ縦に落ちるものと、シンカー気味に落ちるものを使い分けて投げています。
非常に腕の振りが良く、打者にとってはタイミングがとりづらいので、ある程度ボールがストライクゾーンにいけば、バッターを抑えることができる、どちらかというとパワーピッチャー系統だと思います。
ジャイアンツの大エースになるために必要なこと
やはりエースになるには、まだ達成していないシーズン二桁勝利は絶対条件だと思います。
オリックスの山本由伸選手のように、負けないピッチングを1年間通してする必要があります。
そのためには、多彩な変化球の質を上げ、打たしてアウトを重ねる省エネ投球術の重要度も上がってくるはずです。

変化球でカウントを整えたり、三振や内野ゴロを打たせることができれば、自慢のストレートの威力もさらに増すと思います。
戸郷選手自身も、二桁勝利というのはかなり意識していると思うので、ぜひ達成してどんどん戸郷選手らしいピッチングを披露して欲しいですね♬
まとめ
読売ジャイアンツ所属の戸郷翔征選手についての記事でした。
2020年・2021年シーズンは、前半戦好調だっただけに、二桁勝利を達成出来なかったことが戸郷選手にとって相当悔しかったと思います。
同世代の選手たちもチームの中心選手として活躍しているので、良い刺激になっているはずですし、『絶対に負けたくない』気持ちが戸郷選手を突き動かしているはずです。
まだまだこれからの選手だと思うので、怪我なくさらなる活躍を期待しましょう!
