こんにちは!りょーすけです!
昨年のペナントレースの覇者・東京ヤクルトスワローズの中で、不動の1番バッターとして攻守に躍動した塩見泰隆選手。
『塩見選手を1番固定で起用出来たことが、ヤクルトの強さに繋がっている』と言われるほど、その存在感と評価は増すばかりです。
しかし、高校・大学ではとくに目立った活躍は出来ず、今の活躍に至るまでにはかなり苦労をしています。
今回は、そんな塩見泰隆選手の野球人生について紹介していきます!
塩見泰隆選手の基本情報
〜基本情報〜
名前:塩見泰隆(しおみ やすたか)
生年月日:1993年6月12日
出身:神奈川県相模原市
身長・体重:179cm・76kg
出身高校:武相高等学校
出身大学:帝京大学
社会人:JX-ENEOS
所属:東京ヤクルトスワローズ
〜選手情報〜
投球・打席:右投・右打
ポジション:外野手(センター)
プロ入り:2017年ドラフト・東京ヤクルトスワローズ4位指名
1軍初出場:2018年7月31日
年俸:4500万円(推定)
タイトル:ベストナイン(2021年・外野手部門)
2017年のドラフトでヤクルトスワローズから4位指名を受け入団し、翌年の2018年には、2軍で打率.306、4本塁打、10打点、8盗塁の好成績を残し、同年の7月31日に初の1軍昇格をしました。
チームとしては、32年ぶりに新人でクリーンナップを任されましたが、ノーヒットに終わり、プロ初安打は25打席目で記録しています。
塩見泰隆選手ですら初ヒットまで25打席もかかっているところを考えると、1軍と2軍とでは、ピッチャーの質が違うことがこのよく分かりますね。
2019年は開幕1軍スタートを切りますが、打撃の不振により、1軍と2軍を行き来することになります。しかし、2軍ではホームラン16本と抜群の成績を残しています。
2020年には、突き指で一時登録抹消されますが、打率.279の成績を残し、本来の力が開花し始めます。

そして2021年、1番に固定されるとヤクルトの切り込み隊長として、打線を活性化させ、9月18日にはサイクル安打を達成しています。
打撃・守備・走塁、すべての面で著しい成長を遂げ、レギュラー1年目でチームの日本一に大きく貢献、シーズン終了後には、外野手部門でベストナインを獲得しています。
入団してから、3年間は怪我や故障もあったりと、思うような結果を残せなかったですが、昨シーズンは一年通して出場を果たし、ヤクルトのチームにとって欠かせない選手となっています。
塩見泰隆選手の中学・高校時代の成績と甲子園出場は?
塩見泰隆選手は、小学校で軟式野球を始め、中学校で硬式野球に転向しています。
中学校2年生と3年生の時に、リトルシニア日本選手権大会に出場し、2年連続ベスト8に進出を果たしており、それ以外の詳しい情報は見つかりませんでした。
しかし、当時所属していた海老名リトルシニアの監督さんが、インタビューで塩見選手についてこう語っています。
30年監督をしてきて、あんなに運動能力が高い子は初めて。
日刊ゲンダイ
冗談で、『宇宙人じゃないか?』言いました。
中学校の頃から飛び抜けた身体能力を持っていたことが、この監督の言葉で分かりますね。
宇宙人という例えが、その凄さを物語っているような気がします。
その後、武装高等学校に進学、2年生の秋からレギュラーに定着し、最後の夏の大会では、3番ライトでチームの主軸として活躍しました。
チームは準々決勝で敗れ、甲子園出場の夢となりましたが、塩見選手はこの大会で、打率.556と驚異的な数字を残しています。
高校時代から、打撃は非凡な才能を持っていることが分かりますね♪
一番打者として、ホームランが打てるのは、この頃の成績が証明しています。
高校時代はクリーンナップを打っていた選手が、プロ野球に入ると一番打者として活躍することは意外と多いような気がします。
ホームランを打てて、塁に出ると走れる選手は、それだけでも貴重な戦力だと思います。
大学と社会人野球での成績
高校卒業後は、帝京大学に進学し、持ち前の身体能力をいかして、1年生から公式戦に出場を果たしています。
3年生の春季リーグでは、打率.271、盗塁11を記録し、チームの中心選手として活躍していますが、大学の全国大会には出場することができず、プロのスカウトの目にとまりませんでした。
大学卒業後は、社会人野球屈指の名門・JX-ENEOSに入団しています。
1年目は膝の怪我で出遅れますが、復帰後は1番センターでの出場機会が増え、打撃面での成長でチームを牽引しました。
走・攻・守全ての能力が高く、一番打者としての実力がプロのスカウトにも知れ渡るようになり、2017年のドラフト会議でヤクルトスワローズから4位指名を受け、入団を果たしています。
中学・高校・大学と全国大会にほとんど縁がなかったにも関わらず、地道な努力が実を結び、念願のプロ野球選手になっています。
年齢的にも、これからもっと円熟味が増し、ますます相手チームにとって良い意味で厄介な選手になっていきそうですね♩
選手としての特徴
一つ一つ詳しく見ていきましょう!
※このバロメーターは、筆者独自の視点です。公式の評価ではありません。
打撃
一番バッターとしては驚異の長打力を兼ね備え、自分でホームランを打ちランナーを返すこともできます。
まだ、調子にムラがありますが、決して油断できないバッターであることは間違いありません。

また、際どいボールをファウルで粘り、ピッチャーに球数を投げさせる技術も向上しています。
今後、もっと打撃技術が向上すれば、ホームラン数も伸びて、打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーも十分狙える可能性を秘めています。
守備
快足をいかして守備範囲も広く、遠投も100mを投げれる強肩を持っています。
打球反応も早く、超人的な運動能力で、ボールの落下地点に入るスピードも早いです。
個人的には、ヤクルト黄金時代のセンターを守っていた、飯田哲也選手と姿が被ってしまいます。
まだ、ゴールデングラブ賞は受賞していませんが、獲得も時間の問題だと感じています。
走塁
50mを6秒フラットで駆け抜ける走力を持っています。
バッテリーからすると、塁に出したくないバッターの一人だと思います。

盗塁はもちろん、ワンヒットでホームに帰ってくる走力があるので、打者に集中できないという見えないプレッシャーを与えることが出来ています。
ヤクルトには、その後、山田哲人選手、村上宗隆選手という球界屈指の強打者がいるので、塩見選手の出塁は、それ以上の価値があると思います。
球界OBの評価
野球解説者・高木豊氏
高木豊氏も、現役時代は塩見選手同様に、俊足をいかしたプレースタイルだったので、厳しい目で見ていると思いますが、こう評価しています。
長打力と走力を兼ね備えている塩見は、相手にとってはすごく嫌な1番だと思います。
web Sportiva
数字よりも「何かをやってくれるんじゃないか」という期待感が上回る選手ですね。
言われてみると、打席に立つ雰囲気からは、一筋縄ではいかないオーラが出ているような気がします。
それだけ、見えないプレッシャーを与えることができれば、ピッチャーは嫌でも神経を削られるはずです。
ヤクルトOBで野球解説者・真中満氏
昨年の塩見選手の働きぶりを、2015年ヤクルトをリーグ優勝に導いた真中満氏は、こう評価しています。
本塁打も打てるし、盗塁もできる。本当に貴重な戦力になりました。
YAHOO JAPAN
リーグトップの得点力は、彼の飛躍なくして実現はしなかったでしょう。
高木豊氏同様に、打撃面で評価をしていますね。
塁に出ることだけでなく、長打力を持っていることが、塩見選手の希少価値を高めていることは間違いないように思います。
打撃だけでなく、プレー全体の精度をもっと高めていけば、トリプルスリーも夢ではない気がします。
まとめ
どうでしたか?
記事のおさらいをしておきましょう!
入団してからは怪我や故障で、順風満帆なプロ野球生活ではありませんでしたが、昨年、一気にブレイクした要因は、高校・大学・社会人で磨いた長打力だったように感じます。
それが大きな武器となり、長打力と俊足を兼ね備えた唯一無二の選手へと、進化しています。
ヤクルトの黄金時代が到来しそうですが、その中心選手の一人になるのは間違いありません。
これから、怪我なくもっと活躍して欲しいですね♪
