厚生労働省指定の特定疾患『特発性大腿骨頭壊死症』という難病を発症し、2018年5月から芸能活動を休止されている俳優の坂口憲二さん。
仕事を継続することが困難と判断、無期限の活動休止で所属していた事務所も退所しています。
そんな坂口憲二さんが、2023年4月期のドラマ『風間公親―教場0―」(月曜後9・00)に出演することがわかりました。
ドラマ出演は9年ぶりとあって、注目を集めていますね。
この出演を機に俳優業への完全復帰を望む声がありますが、実際のところどうなのでしょうか。
そこで今回は坂口憲二さんの現在の病状と、完全復帰をしない理由について紹介します。
坂口憲二の現在の病状は?
まず、結論から言うと坂口憲二さんの病状は回復傾向にあるとみていいと思います。
順に説明をしていきます。
坂口憲二さんは治療に専念するために、2018年5月から芸能活動を休止されています。
病名は『特発性大腿骨頭壊死症』という、厚生労働省指定の特定疾患の難病です。
坂口憲二さんは、活動を休止する6年程前から股関節の不調を感じており、痛み止めを飲むなどして誤魔化していました。
しかし、あまりにも痛みが引かず症状が慢性化したため、2014年に初めて病院で診断、そこで『特発性大腿骨頭壊死症』という診断を受けたそうです。
●特発性大腿骨頭壊死症●
大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死(骨が腐った状態ではなく、血が通わなくなって骨組織が死んだ状態)に陥った状態です。
骨壊死が起こること(発生)と、痛みが出現すること(発症)、には時間的に差があることに注意が必要です。
つまり、骨壊死があるだけでは痛みはありません。骨壊死に陥った部分が潰れることにより、痛みが出現します。
したがって、骨壊死はあっても、壊死の範囲が小さい場合などでは生涯にわたり痛みをきたさないこともあります。
日本全国における1年間の新規発生数は約2,000~3,000人。
情報出典:難病情報センター
一時期は松葉杖をしないと歩けないほど酷くなり、診断の一年後に手術をされています。
この疾患はこれだけ進化した医療技術でもあっても、発症の明確な原因がはっきりとまだ特定されていません。
そのため、痛みをずっときたさないこともあれば、ずっとその痛みが続く可能性があります。
坂口憲二さんも日頃から股関節の様子を見ながら、生活をされているのではないでしょうか。
坂口憲二は完治しても芸能界に完全復帰しない理由
2023年4月のドラマで電撃復帰をされますが、俳優業への完全復帰があるのか紹介します。
病状の進行
先ほど紹介したように、この疾患はいまだにはっきりとした原因が特定されていないので、病状についても不透明な部分があります。
一つ言えることは、普段から股関節に負担がかかるようなことは控える必要があるということです。
おそらくこれは今後生活をしていく上でずっと必要なことなので、今回のドラマ復帰もそれほど無茶な動きはしていないのではないでしょうか。

そのため3ヶ月・半年に及ぶような撮影を要する作品の出演には、病状の進行具合によっては難しいと思います。
坂口憲二さん自身がそのことを一番わかっているとはずなので、俳優業への完全復帰にはもう少し時間が必要なのではないでしょうか。
家族との時間
坂口憲二さんは活動を休止した後の2019年のインタビューでこのように語っています。
病気で失うものもあったけど、得るものも本当に多かった。
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新しい世界をみられてすごく楽しいです
得たものは一つではないと思いますが、俳優業で忙しかった坂口賢人さんにとって家族と過ごす時間が増えたことは大きかったのではないでしょうか。

実際に、芸能活動を休止する際のコメントもこのようなものでした。
3人目の子どもができて、一旦ちょっと線を引きたい、ケジメをつけなきゃと思って、事務所を辞める決意をしました。
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うちは共働きなので、もともと子育ては僕もやっていたんですけど、芸能の仕事はやっぱりハードなので。
これ以上事務所にも迷惑はかけたくないし、待っている人に対してもずっとごまかしごまかしやり続けているのは嫌だったんです。
もし俳優業へ完全復帰すると家族と過ごす時間は減ってしまうので、坂口憲二さんにとって悩ましいことだと思います。
3人のお子さんの成長
坂口憲二さんには嫁さんとの間に、3人のお子さんがいます。
坂口憲二さんのインスタグラムに度々出るなど、可愛らしい姿を披露していますよね♫
現在の坂口憲二さんのライフスタイルだと、お子さんの学校行事や週末に出掛けたりなど自由にカスタマイズでき、子供の成長をしっかり見届けることができると思います。
それは3人の子を持つ坂口憲二さんにとって、何より貴重な時間ですよね♫
俳優業に完全復帰しない理由の一つになるのではないでしょうか。
焙煎士
坂口憲二さんは芸能活動を休止したのち、コーヒーの焙煎士としてセカンドキャリアをスタートさせています。

セカンドキャリアを選ぶなら、手に職をつける仕事がいいな、と思っていました。
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個人でできるし、自分のスタンスを持ちながらやれる仕事で、かつ子どもにも伝えられる。
技術的なものを身に付けたいという思いもありましたし、自分が主体となって仲間と一緒に何かを作っていく仕事にもチャレンジしてみたかったんです
普通なら俳優業を休止すると、なかなか前に向かっていくエネルギーが出ない状況になってもおかしくありませんが、坂口憲二さんはすぐに動き出し焙煎士としてキャリアをスタートさせています。
都内にも店舗を出店するなど順調なキャリアを歩んでいることが、俳優業へ完全復帰することを遠ざける一因になる可能性はあると思います。
経済的余裕
俳優業を休止して一番気がかりなのは、経済的な問題だと思います。
しかし、先ほど紹介したように焙煎士としてキャリアを歩んでおり、店舗を増やすなど売上も順調な様子を伺うことができます。
現在の正確な年収を知ることは難しいですが、奥さんも飲食店を経営する社長さんなので、十分な蓄えがあることは想像できますよね。
もちろん俳優業に復帰すれば、現在の稼いでいる金額以上は手に入れることができますが、現在でも経済的な余裕があれば、無理をして復帰する必要性はないよに感じます。

好きなライフスタイル
坂口憲二さんにとって俳優の仕事も大好きですが、現在のライフスタイルも気に入っているようです。
自分の環境はどんどん変わっていきましたけど、自分の中のプライオリティーは、家族が一番なんです。
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焙煎の仕事は自分のペースでできるので、家族と過ごす時間と仕事のバランスも取れています。
病気で失うものもあったけど、得るものも本当に多かった。
子どもができたし新しい世界もみられたし、今も楽しい。人生一度しかないですから、これからも楽しんでいきたいと思います。
現在のライフスタイルが大好きな要因の一つに、大好きなサーフィンができるのも坂口憲二さんにとって喜びなようです。

サーフィンをリハビリの一環として取り入れており、坂口憲二さんにはプラスの面が大きいですよね♬
自分の好きなライフスタイルを謳歌できることを優先すれば、俳優業への復帰は必要ないのかもしれません。
まとめ
坂口憲二さんの現在の病状と、完全復帰をしない理由の紹介でした。
坂口憲二さんのファンにとっては、俳優業への完全復帰を望んでいるかもしれませんが、病状が不透明な部分があるだけに判断が難しいですよね。
どんな結末であれ、坂口憲二さんにとって一番ベストな選択をしてくれることを、ファンも願っていると思います。
今後の動向に注目しましょう!
