こんにちは!りょーすけです!
昨年、覚醒した東京ヤクルトスワローズの若きエース・奥川恭伸選手。
星稜高校時代から、その能力の高さはピカイチでプロのスカウトから高い評価を受けていました。
あらゆる球種、どんなカウントからでもストライクを取れる抜群の制球力を武器に、プロ野球界に入っても、じっくり経験を積み重ね大エースの階段を着実に登っている印象です。
今回は、そんな奥川恭伸選手の投手としての特徴、同期で互いを意識し合う千葉ロッテマリーンズ所属の佐々木朗希選手との違いなどを徹底検証しました。
また、現在の怪我の状況や今後の復帰予定など、考察ではありますが、まとめています。
ぜひご覧になってください。
- 奥川恭伸選手の特徴について知りたい方
- 奥川恭伸選手と佐々木朗希選手との違いについて知りたい方
- 奥川恭伸選手の現在の状況と今後の復帰予定について知りたい方
かわいいとファンに人気の奥川恭伸選手!その理由は?
昨年、チームトップの9勝をマークし、ヤクルトスワローズの日本一に貢献した奥川恭伸選手。
活躍したこともあり、ヒーローインタビューや雑誌の取材を受けることも増えた影響で、多くのファンに知られるようになりました。
奥川恭伸選手は、もともとシャイな性格で照れ屋さんなので、その初々しい記者との会話のやり取りが女性ファンの心をくすぐり、かわいいと評判になっています。
石川県の穏やかな風土で育ったせいか、どこか素朴なあの笑顔にもキュンとする女性ファンは多いようです。
僕が個人的にすごく印象に残っている奥川恭伸選手のエピソードがあります。
星稜高校3年生の時に、夏の甲子園決勝で惜しくも敗れ準優勝になりましたが、奥川恭伸選手の表情には持てる力を出し切った達成感で涙はありませんでした。
しかし、全てのセレモニーが終わり球場を離れる際、バクネット裏で観戦していた恩師を見つけ大粒の涙を流している奥川恭伸選手がカメラに映っていました。
いろいろと込み上げるものを抑えきれず、顔をくしゃくしゃにして涙を流す姿が印象に残っています。
ホントに純な心を持つ好青年だなと僕は感じました。
高校2年生からチームのエース番号を背負い、周りからチヤホヤされることも多かったはずですが、それに惑わされることなく、真っ直ぐひたむきにプレーする姿が彼の人気の理由だと思います。
燕の若きエース奥川恭伸選手の特徴
奥川恭伸選手の特徴を分かりやすく、4つのカテゴリーに分けて解説していきます。
コントロールの良さ
この特徴は、プロ入り前の星稜高校時代から奥川恭伸選手の最大の特徴と言っても過言ではありません。
プロに入ってからもその特徴はますます洗練され、2021年シーズンの与四球率(9投球回あたりの与四球数)は1.11とリーグダントツのトップで、奪三振率はリーグ2位の成績を残しています。(規定投球回に到達していないので数字は公式記録ではありません)
奪三振率が高く、与四球率が低いということは、コントロールミスが少なく、常にストライクゾーンで勝負をしていることを意味します。
昨年は、疲労を考慮して中10日の感覚で登板していたので、規定投球回に到達していませんが、弾き出された数字は各球団のエースクラスと肩を並べています。
持ち球(球種)のキレ
奥川恭伸選手の持ち球は、150kmを超えるストレート、変化量が多いスライダー、フォーク、カットボール、チェンジアップになります。
ストレートはもちろんですが、奥川恭伸選手の凄さはこの全ての球種でストライクを取れる制球力とキレがあります。
どうしてもピッチャーはカウントが悪くなると、自分の一番自信のある球種でストライクを取ろうとして、そこをバッターも読まれ痛打されるケースがあります。
しかし、奥川恭伸選手は全ての球種でストライクを取れる上に、各球種のキレは抜群なので、バッターにとって球種が絞りにくく、打ち損じてします可能性が高い手強い相手になります。
キャッチャーからすると、これほど楽な投手はなかなかいないと思います。
ゲームを作る能力の高さ
野球界では、この指標をクオリティースタート(6回以上自責点3以内)と言い、先発投手の好投の目安になります。
奥川恭伸選手はこの指標を、昨年7試合連続で達成しており、これは驚異的です。
先発投手がしっかりゲームを作ればチームに良い流れが生まれ、それは攻撃にも影響します。
さらに、監督や投手コーチからすると、継投のタイミングや試合の流れを読みやすく、主体的にゲームを動かせるメリットもあります。
試合全体を通しての球数の少なさ
昨年のクライマックスシリーズの巨人戦で、奥川恭伸選手はわずか98球完封で勝利投手になっています。
この100球未満で完封することを、通称『マダックス』と言います。
メジャーリーグで通算355勝した球史に残る大投手・グレッグ・マダックスが、100球未満の完投を現役時代に13回も記録したことから、こう呼ばれるようになった。
プロ野球では、1イニング15球未満で投げ終えると優秀と言われていますが、100球未満で完投となると、1イニング11球未満になります。
こう考えると98球の完投がいかにすごいことなのか、よく分かると思います。
球数が少なければそれだけ、肩や肘の負担も少なく、疲労という観点からもメリットしかありません。
奥川恭伸選手の評価
読売ジャイアンツエース・菅野智之選手
奥川恭伸選手が星稜高校で甲子園出場した際、あるインタビューで菅野智之選手はこう大絶賛しています。
彼のコントロールの良さは肘の使い方にある。これは教えてもらってできるものではないので、天性のもの。
プロに入っても即戦力として十分に通用する。
高校時代でまだまだ発展途上にある選手に対して、現役のエースがここまで誉めるのは珍しいのではないでしょうか。
ヤクルト黄金時代の名キャッチャー・古田敦也氏
2022年のキャンプでは、古田敦也氏は臨時コーチとして奥川恭伸選手の球を受けていました。
器用でポテンシャルのある子。昨年、大き舞台を経験し、度胸や試合勘もある。
大事な試合も任されているので、もうエースと言って良いでしょう。
実際に球を受けてのこのコメントなので、かなり説得力がありますよね。
同期・佐々木朗希選手との特徴の違いや関係性
同期で、高校時代は『東の佐々木、西の奥川』と並び称され、常に比較対象としてメディアに取り上げられていました。
両投手の特徴
同じピッチャーなので、同期なので比較されがちですが、僕は二人の投手としての特徴は違うので比較するの少し違うのかなと思います。
奥川恭伸選手の特徴は、キレのある変化球でバッターのタイミングを外し打たせてとるピッチャー。
佐々木朗希選手は、160kmを超えるストレートでバッターをねじ伏せるパワーピッチャー。
漢字一言で表現すると、奥川恭伸選手は『柔』、佐々木朗希選手は『剛』といったところでしょうか。
ただ、一つ共通しているのは、二人ともストレートの質と制球力が良いことだと思います。
ピッチャーはいくら変化球を覚えても、それを生かすのはストレートです。
二人とも、ストレートをプロに入ってから磨いたことで、今の活躍があると感じています。
二人の関係性
二人は、2019年の高校日本代表メンバーでチームメイトとして面識があります。
お互い性格がシャイなので、面と向かって深い話をするのはあまり想像できませんが、心にはライバル意識はあるはずです。
実際、奥川恭伸選手は同期の活躍にはいつも気にかけているそうで、佐々木朗希選手に対しては『自分を高めてくれる存在』と認めています。
これから、間違いなくプロ野球界を盛り上げてくれる二人なので、お互い切磋琢磨して活躍して欲しいですね。

奥川恭伸選手の現在の状況
現在、奥川恭伸選手は『上半身のコンディション不良』ということで2軍での調整が続いています。
怪我なのか故障なのかの、詳細は発表されておらず、現時点では何も分かりません。
いろいろな憶測はありますが、手術が必要な大きな怪我や故障ではないと思うので、今じっくり調整して復帰に向けてのトレーニングをしていることだと思います。
昨年、登板間隔を10日空けるといった独自の起用方法で、マネジメントした高津監督なので、焦らずじっくり調整させていると僕は感じています。
交流戦を終え、ペナントレースの後半になれば、間違いなく奥川恭伸選手は必要な戦力です。
今、中途半端に復帰をさせるよりは、腰を据えて調整し、後半戦の起爆剤として考えている可能性もあります。
高津監督のしたたかな戦略も感じることができるので、今後の復帰に期待しましょう。
まとめ
どうでしたか?
この記事のおさらいポイントは5つです!
・人気の理由は、かわいい笑顔と素朴な性格。
・奥川恭伸選手最大の特徴は、精密機械と言われるコントロールの良さ。
・現役のプロ野球選手から、最大級の評価を受けている。
・奥川恭伸選手にとって、佐々木朗希選手は自分を高めてくれる存在
・1軍復帰の予定はまだないが、ベナンとレース後半の起爆剤として復帰の可能性は高い。
1年を通してローテーションを守ったことはありませんが、昨年、野球ファンに与えた印象はほんとにセンセーショナルだっと思います。
ヤクルトファンにとっては、『待ちに待った待望の若きエースの誕生だ!』と心踊ったことでしょう。
今は、2軍調整中で、早く1軍に復帰したい想いは絶対にあると思いますが、焦らず最高のコンディションで帰ってきて欲しいと思います。
そして、同期の佐々木朗希選手との日本シリーズで投げ合うなんて勝手な想像をしている自分がいます。
燕のエースの復帰を楽しみに待ちましょう!
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
