2021年、初めて規定投球回数に到達し、中日ドラゴンズ先発陣の1人として、活躍した小笠原慎之介選手。
左の本格派ピッチャーで、強靭な下半身から放たれるボールは重く、迫力があります。
高卒で中日ドラゴンズに入団してからは、怪我や故障でなかなか思うような成績を残せずにいましたが、2021年の活躍でドラゴンズファンはいよいよかと歓喜しました。
今回はそんな、小笠原慎之介選手の高校時代の経歴や、選手としての特徴や魅力、性格について紹介していきます!
ピッチャーらしい性格をもった小笠原選手の魅力がよく分かりますよー!
小笠原慎之介選手の経歴(中学・高校時代)と成績
生い立ちから中学
小学校1年生の時に、地元のクラブチームに所属し、野球を始める。
現在チームメイトである、高橋周平選手は小学校、中学校の時の先輩で、その頃から一緒に公園で野球をしていたそうです。
中学校では、湘南ボーイズで硬式野球に転向、2年生の夏の大会では、全国大会ベスト4入りをしています。
3年生の時には、ジャイアンツカップで全国優勝、またU-15の日本代表にも選ばれ、チャレンジカップでも優勝をしているので、この頃から全国的に有名な選手でした。
その実力が認められ、高校では全国でも屈指の名門・東海大学附属相模高等学校に進学しています。
高校時代
1年生の春から早くもベンチ入りを果たし、2年生の夏の大会では甲子園に出場しています。
その時は、同じチームに140km以上を投げる投手が4人いることで、有名になり『140kmカルテット』と言われていました。
その一人のメンバーが、現在オリックスに所属する吉田凌選手です。

チームは初戦で敗れてしまいますが、1回1/3を投げて、3奪三振無失点で好投しています。
そして、3年生最後の大会、県予選では27イニングを投げて30奪三振、防御率は脅威の.000でした。
チームはその勢いのまま、甲子園に出場し、順調に決勝まで勝ち上がりました。
決勝戦では、9回に自ら試合を決めるホームランを放つなど、投打に活躍、見事夏の全国制覇をしています。
小笠原選手は中学・高校と各エイジレベルで全国優勝をしている、珍しい選手の一人ですね。
小笠原慎之介選手の基本情報
〜基本情報〜
名前:小笠原慎之介(おがさわら しんのすけ)
生年月日:1997年10月7日
身長・体重:180㎝・95kg
出身地:神奈川県藤沢市
出身高校:東海大学附属相模高等学校
所属:中日ドラゴンズ
〜選手情報〜
投球・打席:左投・左打
ポジション:投手(ピッチャー)
プロ入り:2105年ドラフト会議・中日ドラゴンズ1位指名
1軍初出場:2016年5月31日
年俸:3600万円(推定)
2015年のドラフト会議では、中日ドラゴンズから1位指名を受け、高卒新人選手では最高条件の契約で、入団しています。
入団してからは、左肘の手術、左肩痛など度重なる怪我に悩まされ、思うような結果を残せずにいました。
しかし、2021年初めて1年間先発ローテーションを守り抜き、自身初の規定投球回数に到達、本来の輝きを取り戻し、オフの契約更改では、球団から大きな評価を受けています。
一流ピッチャーの証し!小笠原慎之介選手の性格
冷静沈着
高校時代からですが、小笠原選手はマウンド上でほとんど表情を変えることはありません。

マウンド度胸があって、常にどっしり構えて投げ込んでいます。
気持ちを全面に押し出すことがであっても、心は常に冷静さが求められるポジションなので、小笠原選手はピッチャーらしい性格を持っていると思います。
冷静さを含めたピッチャーの感情は、良くも悪くも他の野手に伝播してしまうので、ドラゴンズのエースに向けて、そのまま継続して欲しいですね♬
チームを元気づけるムードメイカー
マウンド上での表情とは一点して、プライベートでの表情は非常に可愛らしく、愛嬌があるのが特徴です。
話し方もすごく穏やかで、人とコミュケーションを取るのが上手いと思います。
先輩には可愛がられ、後輩に対しては面倒見が良いと思うので、チームには欠かせないムードメーカーですね♬
選手としての特徴と凄さ
※この特徴バロメーターは筆者独自のものです。公式の評価ではありません。
身長180㎝にも関わらず体重95kgと、投手としてはかなりがっしりとした体型。
その理由は、強靭な下半身があるからで、プロ入りしてから相当なトレーニングを積んで体を作ってきたのかがよく分かります。
その強靭な下半身が投手としての土台を作り、ゆっくりなフォームながら最速150km以上のストレートと、チェンジアップ、スライダー、カーブを織り混ぜ打者を打ち取っていく投球スタイルです。

ストレートの球質が重いことは小笠原選手自身も自信を持っており、高校時代に後輩捕手がボールを受けた際、左手の人差し指を腫らして、悶絶していたという逸話があります。
またこのストレートに加え、チェンジアップの使い手で、チェンジアップでの空振り率が非常に高く、その数値はリーグでもトップクラスを誇ります。
150kmのストレートを投げられた後に、120km台のチェンジアップで緩急をつけられると、バッターはなかなかヒットにすることは難しいと思います。
ドラゴンズのエースに向けての必要なこと
小笠原慎之介選手の投球スタイルは、ゴロを打たせるというよりかは、フライアウトの方が多い傾向にあります。
野球界では『フライボールボールピッチャー』と呼ばれています。
その為、小笠原選手は被本塁打率が(ホールランを打たれる)高い傾向にあります。
2017年には、リーグワーストの21被本塁打を打たれています。
本塁打を打たれる可能性が高いと、一気に大量得点のつながり、一瞬で試合を決められてしまう可能性もあります。
エースになるには、この被本塁打を可能な限り少なくし、最小失点で抑える投球術、球種のキレを磨く必要があると思います。
味方打線が1点しか獲ってくれなくても、0点で抑えてチームを勝利に導くのがエースに必要なことです。
現代野球では、一人のピッチャーが最後まで投げ抜くのはなかなかないです。
しかしチームの絶対的エースというのは、最後までマウンドを譲らない強い気持ちを持ったピッチャーだと思うので、小笠原選手にはその役割を担って欲しいですね♫
まとめ
どうでしたか?
中学校・高校と野球エリートにの道を進んできた小笠原選手、2021年の活躍は本来持っている力をようやく発揮できたという印象でした。
それでも、ドラゴンズファンからすると、もっと活躍してチームのエースになって欲しいと思っているはずです。
小笠原選手自身もその自覚はあって、キャンプの練習から相当追い込みをかけていました。
中日ドラゴンズの低迷を打破するのは、やはり投手力が一番大事だと思うので、その期待を背負って頑張って欲しいですね♬
これからの活躍を大いに期待しましょう!
