2023年3月9日から始まるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表に選ばれた、セントルイス・カージナルス所属のラーズ・ヌートバー選手。
アメリカ国籍を持ちながら侍ジャパンに選出された、初めての選手になります。
多くの人が、『なぜ日本代表になれるの?』と素朴な疑問がありますよね。
そこで今回は、ヌートバー選手がなぜ日本代表に選ばれたのかを詳しく紹介します。

ラーズ・ヌートバーがWBC日本代表に選ばれた理由
WBC大会の出場資格条件
今回行われるWBC大会には、出場資格が7つあります。
①当該国の国籍を所持している。
②当該国の永住資格を所持している。
③当該国で生まれている。
④親のどちらかが当該国の国籍を所持している。
⑤親のどちらかが当該国で生まれている。
⑥当該国の国籍、あるいはパスポートの取得資格を所持している。
⑦過去のWBCで当該国の最終ロースター(名簿)に登録された経験がある。
ヌートバー選手の場合、母親が日本人なので、条件の④・⑤に該当します。
そのため、日本代表になれる資格があるということになります。

野球をグローバルスポーツにするため
日本の方からすると意外だと思いますが、野球は世界的に見るとマイナースポーツになります。
昔、所ジョージさんの番組・ダーツの旅でイタリアでロケをした際、右利き用のグローブを渡されたイタリア人が、左手でグローブをはめていました。
インタビューでも野球のことは全く分からないと答えており、ヨーロッパ諸国ではほとんど野球は浸透していません。
そういう意味で、このWBCという大会は野球を世界へ普及させるという側面があります。
ヌートバー選手は日本人の母を持つ日系アメリカ人なので、この大会の意義であるグローバル化にピッタリな選手なのではないでしょうか。
興行的側面
プロ野球選手が本気で試合をするわけなので、興行的側面は絶対に外せない要素になります。

ちなみに日本の阪神タイガースを例にすると、本拠地である甲子園で1試合するとだいたい売上が5億円、そこから設備費や人件費を差し引いても2億円~3億円くらいの利益が発生すると言われています。
本場のメジャーリーガーであるヌートバー選手が日本で試合をするので、グッズを含めた関連商品の売上向上を期待しているのではないでいしょうか。
話題性
実際ヌートバー選手の選出は大きな話題になっており、インパクトは十分にありますよね。
これまであまり野球を観なかった人が、このWBCを機に野球に興味を持つなんてこともあるのではないでしょうか。
そういう意味では、ヌートバー選手の代表選出はWBCの大会の注目度とあいまって、さらに加速するのような気がします。
メジャー屈指の成績
ヌートバー選手は2022年シーズン、カージナルスの不動の1番バッターとして活躍しました。
打率.228、本塁打14、打点40、出塁率は.340と、1番バッターとして非常に優秀です。
また打撃だけではなく、俊足と強肩で守備での貢献度も非常に高いのが大きな特徴。
日本にはあまりいな1番バッターのタイプなので、その点では侍ジャパンの新たな得点源とチャンスメイクの役割を担ってくれるるのではないでしょうか。
メジャーリーガーとの対戦経験
日本のピッチャーとメジャーリーガーのピッチャーでは、球の速さも含め少し違います。
そう意味では、メジャーリーガーの投手の球を間近で見て結果を残しているヌートバー選手の経験値は大きな力になります。
本戦になれば戦う舞台はアメリカになるので、その土地の特徴なども含め多くの情報を提供してくれるのではないでしょうか。
チームのムードメーカー
ヌートバー選手は所属するセントルイス・カージナルスでは、ムードメーカーとしてもチームを支えており、所属するチームでは、『ペッパーグラインダー』というパフォーマンスをしています。(『Grind』にはコショウなどを『ひく』ことと『こつこつ粘り抜く』という意味)
日本最高峰の選手達とはいえ、普段は違うチームでプレーをしています。
日本代表として団結して戦うには、結束力はとても大切な力になるはずです。
ヌートバー選手がこの結束力を強くするために、『ペッパーグラインダー』をすれば、チームの士気はグンと上がるのではないでしょうか。
ヌートバー選手の笑顔に注目しましょう!
日本プロ野球界にとってのプラス
WBC日本代表に選ばれた選手の中には、メジャーの舞台に立ちたい夢を持っている選手もいます。
そういった選手たちにとって、ヌートバー選手の能力の高さやもたらされる情報は大きな財産になるはずです。
仮にメジャーの舞台に立てなくても、自分が所属する球団の選手たちに還元すれば、それは日本球界全体のプラスになるのではないでしょうか。
日本代表になるのが夢
ヌートバー選手が当時9歳だった2006年、アメリカで開催された日米親善高校野球大会で、バットボーイ(※選手達のバットを片付ける役割)を務めています。

その時、斎藤佑樹選手や田中将大選手と交流しており、その時に母の母国である日本代表としてプレーする夢を語っていました。
好きな食べ物はラーメンとギョーザだそうで、国籍は日本でも気持ちは日本人ですよね。
ラーズ・ヌートバー選出に対する世間の声
先ほど紹介したように、9歳で語った夢『日本代表でプレーする』。
この夢を現実のものにしたヌートバー選手に対して、日本人の野球ファンはこんな言葉で喜びを表しています。
『夢は叶う』
THA ANSWER
『応援せずにはいられません』
『夢が叶ったとはこの事ですね』
『スポーツに国境はない』
この言葉がまさにピッタリですね♬
まとめ
ラーズ・ヌートバー選手が日本代表に選ばれた理由ついての紹介でした。
ヌートバー選手の加入が侍ジャパン、さらには日本プロ野球界にとってどんなプラスの影響をもたらしてくれるのか非常に楽しみでよね。
世界一に導く、ヌートバー選手の活躍に期待しましょう!
