こんにちは!りょーすけです!
プロ1年目にもかかわらず、新人らしからぬマウンド度胸と安定感で、2021年のパ・リーグ新人特別賞を受賞した、日本ハムファイターズ所属の伊藤大海選手。
東京オリンピックの野球代表にも選ばれ、慣れない中継ぎ起用でも、持ち前の強心臓で、試合終盤の痺れる場面を投げ抜いていました。
大物になる予感を感じさせるピッチングでしたよね。負けん気の強さが、マウンドでの立ち居振る舞いに現れていました。
今回はそんな伊藤大海選手の特徴や性格、中学、高校、大学時代の経歴や成績、エースに向けて必要なことを紹介します。
オリンピックで話題になった、ロジン問題にも触れているので、是非ご覧になってください!
伊藤大海選手の特徴
小柄ながらも、ダイナミックなオーバースローが魅力的なピッチャー。
基本的には150km以上のストレートを中心にスライダー、スプリット、カットボール、チェンアップを織り混ぜ打者を討ち取っていきます。
特に、ストレートには威力があり、ストライクゾーンの四隅に投げ分けるコントールあって、ストレートで多くの三振を奪っています。
基本的にはテンポ良く投げ込んでいくタイプですが、打者によって少し投球の間を空けたりと、細かな投球術も身につけており、そのマウンド度胸は新人とは思えません。
また、フィールディング(守備)もよく、ピッチャー強襲の打球を難なく捕球しています。
球速差70km以上!?魔球の正体
ストレートを中心に、多くの球種を操れる器用さもある伊藤選手ですが、その中でも70km台のスローカーブを投げることがあります。
ストレートとの球速差は、約70kmほど。
バッターは待ちきれずバットを振って、引っ掛けてしまう魔球です。
おそらくこの球を決め球として使うというよりは、よりストレートの体感速度を上げたり、打者に迷いを生じさせる狙いがあると思います。
狙い球を絞りたいバッターとしても、かなり厄介な球種だと感じますし、配球の幅を広げるには非常に効果があるはずです。
中学・高校時代・大学の経歴と成績
伊藤大海選手は、タコツボ漁師の家系の長男として生まれ、小学校の時に地元のクラブチームに所属し、野球を始めています。
父の同級生が、同じ故郷出身の元プロ野球選手の盛田幸妃さんで、小さい頃教えてもらう機会があったそうです。
中学校で、硬式野球に転向しています。
小学校・中学と特に全国大会に出場したという情報はありませんが、高校ではメジャーリーの田中将大選手を輩出した、駒沢大学附属苫小牧高校に進学しているので、能力は高かったのではないかと思います。
実際、高校入学後は1年生の秋からベンチ入りし、全道大会7試合に登板し、チームの優勝の原動力になっています。
そして2年生の春、甲子園の選抜大会に出場し、初戦で完封勝利を挙げました。
高校3年間での甲子園出場はこの1回で、大学は駒澤大学に進学するが、『4年間プレーするビジョンが描けなかった』と中退し、翌春に苫小牧駒澤大学に再入学しています。
その時の野球連盟のルールで、1年間公式戦の出場はできませんでしたが、その1年間を強化期間と位置づけ、地道なトレーニングで身体を作りました。
2年生になると、公式戦デビューを飾り、6勝を挙げるなどチームの中心として活躍、大学日本代表にも選ばれるほど大きな成長を遂げました。
そして、2020年ドラフト会議で日本ハムファイターズから1位指名を受け、入団しています。
2004年本拠地を北海道に移してから、初の地元出身のドラフト1位入団選手となりました。
伊藤大海選手の基本情報
〜基本情報〜
名前:伊藤大海(いとう ひろみ)
生年月日:1997年8月31日
身長・体重:176cm・82kg
出身地:北海道茅部郡鹿部町
出身高校:駒澤大学附属苫小牧高校
出身大学:駒澤大学(中退)、苫小牧駒澤大学
所属:北海道日本ハムファイターズ
愛称:ひろみん
〜選手情報〜
投球・打席:右投・左打
ポジション:投手
プロ入り:2020年ドラフト・北海道日本ハムファイターズ1位指名
1軍初出場:2021年3月31日
年俸:4100万円
タイトル:新人特別賞(2021年)
国際大会:2021年東京オリンピック野球日本代表・金メダリスト
好投していながらなかなかプロ初勝利を挙げることができませんでしたが、2021年4月28日に初勝利を挙げると、順調に勝ち星を重ね、パ・リーグ新人で唯一の二桁勝利を勝ち取っています。
ルーキーイヤーにも関わらず、1軍23試合の全てで先発出場し、17度のクオリティースタートを記録。
抜群の安定感で1年間先発ローテーションを守り抜き、規定投球回数に到達、見事2021年のパ・リーグ新人特別賞を受賞しました。
伊藤大海選手の性格
伊藤大海選手は、マウンドでほとんど表情を変えることなく、淡々と打者と対峙しています。
しかし、負けん気の強さが溢れ出ており、良い意味で先発投手らしいエゴイストで強気な性格をしていると思います。
東京オリンピックでも全く動じることなく、いつも通り自分のピッチングをしており、負けん気の強い良いピッチャーが出てきたなと感じました。
それは、先輩であっても貫き通しており、マウンドからキャッチャーを呼んで、会話をするシーンもあったほどです。
人それぞれ野球観があって賛否両論あると思いますが、筆者はこれくらいの気概と負けん気の強さを全面に出していくピッチャーが大好きです。
どんどんさらけ出して、自分の納得いくボールで打者を打ち取って欲しいと思います。
憧れはダルビッシュ有選手
伊藤大海選手の憧れの選手は、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手で、『考えて野球をしている姿に魅力を感じます』と語っています。
ダルビッシュ有選手は、SNSを通じて野球に関することを多く発信しており、伊藤選手もそれを見習って、自身のYouTubeチャンネルを立ち上げています。
そこでは、全国の野球少年少女たちや高校生に向けてトレーニング法などを紹介しており、現役選手ながら野球の普及に尽力しています。
大学の1年間を強化期間として取り組んだり、非常に勉強熱心な一面がありますよね。
野球に対しての熱い情熱を持ちながら、常に自分自身が成長するために勉強する姿は、間違いなくYoutubeを通して伝わるはずです。
今後、オフシーズンにダルビッシュ有選手とのコラボ企画とか期待したいところですね♫
話題になったロジン問題
2021年の東京オリンピック、韓国戦で出場した伊藤選手に対して、韓国チームから『ロジンの付け過ぎでないかと』主審にクレームが入り、試合が一時中断する問題が発生しました。
ロジンとは、ピッチャーが主に使用する滑り止めの白い粉のこと。
ピッチャーマウンドにいつも置かれており、雨の日などは特に使用頻度が高い。
しかし、伊藤選手は全く気にする様子もなく、再びロジンに触り投球を続けており、ここでもその強心臓ぶりを発揮しています。
伊藤選手は試合後、Twitterでこう語っています。
『僕は手汗が凄く出るのでロジンを沢山触ります。万が一、滑って抜けたボールが打者に当たってしまう方がよっぽど危険でルール的にはフェアだと考えています』
これに対して、韓国側は『打者の視界を白い粉で曇らせる投球は正々堂々としたものではない。自分はたくさん汗をかくからという伊藤の主張も呆れた言い訳だ』と非難しています。
これに関しては、全くルール違反ではないですし、常にライバルとして日本を敵視している韓国が、負け惜しみで批判をしているだけのことだと思います。
正々堂々と戦う姿を観たい野球ファンにとっては、非常に後味の悪い問題ですが、今後の国際大会でも日本の選手は気にすることなく、戦ってほしいです。
日本ハムのエースになるために求められること
ストレート以外にも、多種多様な変化球を持っている伊藤選手ですが、やはりそれを最大限にいかすのは、自慢のストレートだと思います。
力強いストレートがあってこそ変化球が効くようになり、また変化球に気を逸らせてストレートで仕留めるという、良い循環が生まれるはずです。
絶対的なエースになるには、小手先のピッチングではなく、伊藤選手の負けん気の強さを表現している、ストレートをもっと磨いていくことが大事だと思います。
今は、球速よりもボールの回転数が重要視される傾向にあるので、もっと回転数を上げて質の高いストレートが完成すれば、ホントに手がつけらない投手になる可能性を秘めているはずです。
伊藤選手には、『エースはどんな時もチームを勝利に導く』そんな気持ちを全面に押し出したエースになって欲しいと思います。
View this post on Instagram
まとめ
どうでしたか?
久しぶりにこれほど強気で、打者に向かっていく投手を見たような気がします。
伊藤選手の表情には、『打てるもんなら、打ってみろ』と言わんばかりの気迫が見てとれますし、その想いが詰まったボールを投げ込んでいる印象があります。
これからも、観ててワクワクするピッチングを伊藤選手には続けてほしいと思います。
今後の活躍を楽しみにしましょう!
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
記事が良かったなと思って頂けたら、コメントやブックマーク宜しくお願いします!
Twitterのフォローも大歓迎ですので、お待ちしております!
Twitterアカウトはこちら。